【ペンキ屋デビュー】
1969年(昭和44年)10月20日、私は広島県の大崎上島で生まれました。
店主の父親は当時、知人の誘いもあり船舶の塗装職人としてその島に移り住んでいたそうです。

その後、家族は父の郷里である岡山県へ引越し、同時に家業も、建築塗装へと変遷しました。
昭和46年くらいでしょうか、『青井塗装店』の創業です。
父が営む『青井塗装店』の従業員は『おかぁちゃん』ただひとりでした。
『青井塗装店』の仕事は、水島コンビナートで賑わいを見せる繁華街の店舗塗装や、
パチンコ屋さんの外壁吹き付けなどが多く、まだ幼児だった私は、父と『おかぁちゃん』に
現場へ連れられ、、養生に使う紙テープを全部丸めては野球のボールを作ったり、父の軽トラック
に積んである『水性エマルジョンペイント』の何ともいわれぬ香りを楽しんでいたことを、今でも
よく覚えています。

ことあるごとに父から聞かされるのですが、
4歳の頃こんなことがあったそうです。
「ペンキ屋は汚れるけん、もうやめたぁ」
私のちいさな手はペンキでうす汚れ、家の前にある木製電柱は
ペタペタと迷彩色よろしく塗装されていたそうです。
多分、これが私のペンキ屋デビューです。
つづく